2月9日(土)15時より、 千葉市市民会館小ホールにて、第13回小象の会生活習慣病予防治療フォーラムが開催されました。
小さなお子さん連れのご夫妻や、たばこ歴?年といったベテランスモーカーの方まで、150名近い方々が来場してくださいました。
講演① は当会理事の内田医師による『たばこに起因する病気の様々』
印象的な動画も交えたスライドと共に、やさしい言葉で、わかりやすく整理された講演は非常にインパクトの強いものでした。
たばこの害は肺がんだけではありません、病気から美容まで、多岐にわたります。
次いで講演②は国立がんセンター研究所、がん対策情報センターたばこ政策研究部長 望月友美子氏による『世界のたばこ対策の現状と将来』
御自身がたばこ政策と深くかかわるようになったきっかけや、世界保健機関での取り組み、イギリス、アメリカなどでのたばこ対策に、遅ればせながら追いつこう
としている日本の現状など、お話しいただきました。
その後ディスカッションが行われました。
会場からのPM2.5による大気汚染が話題になっているが、たばことの関連はという質問に対し、内田医師が、たばこに含まれるPM2.5 は中国の大気汚染をはるかにしのぐものがあり、乗客がたばこを吸ったタクシー内の空気は1600μg/㎥(日本の基準は35μg/㎥以下)、分煙しているファミレスの禁煙席のPM2.5が500μg/㎥との解説が衝撃的でした。
最後に、望月氏がたばこ対策は法律で無理やり押し付けてもだめ、様々な立場の人たちの様々な方面からの多角的な働き掛けが必要とおっしゃっていたのが印象的でした。当会のフォーラムも、その活動の一つとして役立てたなら幸いです。