5月14日(土)小象の会総会に引き続き第20回小象フォーラムが開催されました。
いずれの講演も次回の小象の会会報21号で詳しくご報告します。
講演1
演者:栗林副理事長(三咲内科クリニック院長 )、会員の飯田直子会員(三咲内科クリニック看護師長)
演題:『みんなで取り組もうCKD(慢性腎臓病)対策』
昨今慢性腎臓病は人工透析の原因疾患として、また、心筋梗塞や脳梗塞などの心臓血管病のリスクとして問題となっています。個人の生活の質を非常に悪くするだけでなく、医療経済に対する影響も甚大なものがあります。
日本腎臓病学会や厚労省は、地域での医療連携で慢性腎臓病を減らすべく取り組みを始めました。それにこたえて船橋地区で行われている活動を報告していただき、そのなかで小象の会も支援しているCDE-Chibaの皆さんが担っていける役割について述べていただきました。
糖尿病や生活習慣病はCKDの原因として、増悪させる因子として深い関係があります。生活習慣の改善がCKD予防にはとても大切です。
(講演の内容については小象ブログ:第20回小象フォーラムその1を合わせてごらんください。)
特別講演
演者:上野秀樹先生(千葉大学医学部付属病院 地域医療連携部 特任准教授)
演題:『認知症の人への支援』
認知症も障害を持つ人も健常者も、じつは境目はあいまいです。認知機能や身体機能に劣るところがあったとしても、生活する環境がフレキシブルで、柔軟な対応が可能なものであったなら、ずっと生活しやすくなり、いきいきと明るく前向きに過ごしていくことができます。
そのためにはどうしたらよいのか具体的に例を挙げて示していただきました。
自立するとは依存可能な対象をたくさん持つことである。など目から鱗のお話も・・
(内容については小象ブログ 第20回小象フォーラムその2もご覧ください)篠宮理事長より
認知症についてこれほど 前向きになれて、自分が小象の会が、明日からどうしたらよいのかの指針になる講演は初めて聴いた気がします
私 (篠宮)は「認知症は、医学的側面と社会的側面で作られている。医学的側面でも医療者は回復可能な認知症状態を見逃さない努力をする必要がある。社会的側 面については、それが障害にならないような社会をつくる必要がある。」今の社会は健常者向けに作られていえますが、でもその差異は連続的であり克服できる と要約しました。